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ストレスの対処法②

 

〜ストレスとの向き合い方〜

何だか、ちょっとした事で「イライラ」しちゃうんだよね〜
そうなの?ボクは普段から穏やかな方かなぁ〜?
同じような負荷でも、ストレスに「なる人」「ならない人」がいます。
今回は、なぜそのような個人差が生じるのかストレスの対処法の基準の2つをお伝えしていきます!
ラザルスが提起したトランスアクション・モデルでは、個人差が生じるタイミングを2回想定しています。このモデルでは、自分が体験する出来事は、潜在的にストレッサーになる可能性を持っていると考えます。
しかし、実際にストレッサーになるかどうかは、その主観的評価によります。
う〜む。。。なんか難しい・・・!
要するに何??
体験した事は、ストレスになる可能性があるけど、それは自分の評価で決まるって事なんだね!
その出来事が自分にとって重要性が高く、自分では好きなように変えることができない時(コントロール可能性が低い時)、ストレッサーとして脅威になります。これが個人差が生じるタイミングの1つであり、「1次評価」と呼ばれています。
2つ目が、個人にとって脅威となる出来事に対し、どのような対処をするのか(コーピング)を決定する時点です。これを「2次評価」と言います。
これが上手くいかないと、ストレス反応として抑鬱や不安などのネガティブな心理状態が生じます。
コーピングとは・・・ストレスを低減する為に行われる認知的行動努力と説明されます。
ストレスをどのように対処するかを「コーピング」って言うんだね!
コーピングは、ストレスに対して、何らかうまく対処しようとする事なんだね!
言葉だけだと難しいので、例題を用いて確認していきましょう!コーピングの種類を5つ紹介します。
【例】
大学生のAさん、中学校からバスケットボールをしていますが最近伸び悩んでいます。先月レギュラーから外されてしまいました。部活引退も間近、なんとかしてまた試合に出たいと思っています。あなたなら、次のうちどれを選びますか?
①気合いで乗り切る
②今までの練習方法を振り返る
③上手な先輩に相談をする
④部活をサボる
⑤カラオケで絶唱する
①〜⑤のコーピングを説明する前に、コーピングの分類について触れておきましょう。今回は2つの軸を設けてお伝えします。
基準の1つは、「焦点型(問題焦点型、または情動焦点型)」
問題焦点型は、ストレッサー自体を解消する為のコーピングです。
情動焦点型は、ストレッサーに起因するネガティブな情動(感情)を解消するためのものです。
基準の2つ目は、「接近性(直接的、または間接的)」
直接的なものは、ストレッサーであれ心理状態であれ、これらに直接関与するコーピングです。
間接的なものは、それらに直接関与しないコーピングです。
問題を対処するために基準を決めるんだね!
自然と問題解決していると思っていたから、こんな考え方があるなんて知らなかったよ
基準を確認したら、【例】の問題対処法を解説していきます。

①気合いで乗り切るは、「闘争心」と呼ばれます。問題解決に向けた努力を継続・強化するものであり、問題焦点型・直接的なコーピングです。

②今までの練習方法を振り返るは、「再体制型」と呼ばれ、従来のやり方とは違う方法を模索するものです。これも問題焦点型・直接的なコーピングです。

③上手な先輩に相談をするは、「情報収集」であり、状況を打破するためのアドバイスを得るという点では問題解決に関するコーピングですが、相談をしたからと言って問題が解決することにはならな為、間接的なものとなります。

④部活をサボるは、「回避」にあたります。ネガティブな情動に対処する情動焦点型ですが、かつ情動の原因から遠ざかる行動をとっている点で、直接的なものになります。

⑤カラオケで絶唱するは、「気晴らし」です。情動焦点型ですが、情動の原因は依然と存在したままですから間接的なコーピングになります。
ストレスを感じた時や、悩んだ時、皆さんはどんなコーピングをとっていますか?
ストレスを解消したいはずなのに、本質の問題から遠ざかっていることはありませんか?それは悪いことなのでしょうか?
ストレスの原因を解決できなくても、そのネガティブな気持ちを解消すると何だか気持ちが楽になりますよね。次回は「望ましいコーピング」についてお伝えをします。感情に振り回されてしまうと、心も身体も疲弊する原因になります。理論を知る事で、自分の行動や気持ちの変化にも対応ができ、自分との向き合い方が変わるきっかけになるはずです。

健康とは、心とカラダが共に健やかになる事が必要だと考えています。内面からの健康を視野に入れた真の健康づくりのお手伝いをします。
武井亮子
>運動を通して健康、幸せのサポートをします

運動を通して健康、幸せのサポートをします

健康とは、ココロとカラダが共に健やかになる事が必要だと考えています。運動を通して心から元気になれて、心から笑える。内面からの健康を視野に入れた「真の健康作り」を提案します。子どもから大人までの運動指導・健康活動のご提案お任せ下さい。また、個人から団体・企業まで様々な内容、プログラムをご用意しております。お仕事のご依頼・ご相談お待ちしております。