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自信を失くしそうになったら②〜自己評価の仕組み〜

〜自己評価の仕組み〜

自分を評価する時の「仕組み」って何?

社会的比較理論の1つに「自己評価維持モデル」っていうものがあるみたい!

前回、社会的比較とは「人は自分の能力の程度や意見が正しいかなどを知る為」また、「自分には価値のある人間だと思いたい」といった理由で他者と比較し、一喜一憂している事をお伝えしました。

今回は、自己評価維持モデルについてを伝えていきます。自己評価維持モデル(SEM)は、自分自身を肯定的に評価するための仕組みです。

■想定方法
3つの観点から想定をしていきます。
①自己関連性(他者が成功した領域を、自分がどれくらい重要かと思うか)
②他者の遂行レベル(他者の成績や出来具合)
③心理的距離(自分と他者がどのくらい似ているのか、親しいか)

これらの要因を、それぞれ高い(近い)と判断するのか、また低い(遠い)と評価するのかによって、様々なパターンがありますが、大きく2つのパターンに集約されます。その1つが、全ての要因が高く判断される比較過程、もう1つが自己関連性が低くて他の2要因が高い反映過程です。

自分自身を肯定する「仕組み」や「パターン」も存在するんだね!

ここまで研究が進むってことは、自己を肯定する事に悩んでいる人も多いのかな?
■比較過程(全ての要因が高く判断される比較過程)
・自分が重要だと思う領域で(自己関連性が高い)↑

・他者が成功した(遂行レベルが高い)↑
・その他者が自分と近い存在である(心理的距離が近い)↑
上記のような場合、他者は自分の自尊心を揺さぶる「脅威」になります。
例えば、「同じくらいの年なのに将来の目標が明確だ」「自分がしたくても出来ない事を成功させている」など、他者に比べて自分が無力に思えたり、相手に対する妬みを覚えるとしたら、その他者の存在によって自己評価を低下させる脅威にさらされているといえます。
このような状態を脱却する為に、自己評価維持モデルでは3つの要因のうちどれかを低めようと考えます。
・その領域の重要性を低める(そんなの自分のは大切ではないと思う)↓
・他者の遂行レベルを下げる(それくらい大した事ではないと相手の成功を否定する)↓
・心理的距離を遠ざける(嫌いになる、他者と自分が大きく違う点「生まれつき才能がある」「環境に恵まれている」などを探す)↓
のいずれかを行います。
こうして文章で見ると、なんか卑屈な思考になってる感じがするね、、
本当だね。自尊心を揺さぶられると「思考」と「心」はこのような働きをするんだね、、
上記は、3つ全てが高い状態についてをお伝えしましたが、次にもう1つのパターンもご紹介します。
■反映過程(自己関連性が低くて他の2要因が高い反映過程)
・自分には重要ではない領域で(自己関連性が低い)↓

・他者が成功した(遂行レベルが高い)↑
・その他者が自分と近しい存在である(心理的距離が近い)↑
上記のような場合、「比較過程」とは対照的に、他者の成功がまるで自分のことのように嬉しく、誇らしく感じます。
例えば、自分はスポーツを全くしないが(自己関連性が低い)、同じ大学の学生が(心理的距離が近い)国際的なスポーツ大会に優勝したとします。(遂行レベルが高い)すると、まるで自分が優勝したかのように気分が高揚し「この前優勝した〇〇さんは、同じ大学なんだ」と人に自慢などします。
「比較過程」「反映過程」は、この3つの要因のうち2つが同じです。違うのは、自己関連性1つのみです。
つまり、私たちの自己評価は、他者との関係性の中に自己をどう位置付けるかにあるといえそうです。
この自己評価維持モデルを学んだ時に、「皆んながとにかく、キラキラ見えて羨ましかった」時の事を思い出しました。もちろん努力もしていましたし、頑張っていた。けれど「自分は何ものにもなれない」と理想と現実が全く埋まらない状況に苦しんでいました。当時、相当な「脅威」と日々戦ってたんだと今は冷静に理解出来ます。自己を肯定出来なくなったら?自己評価が脅威にさらされたら、どうすれば良いかを次回はお伝えしていきます。
誰にでもなりたい理想があり、それに向かって努力する事はあるかと思います。その時に、いかに心が折れず、心身ともに良好な状態をつくれるか、良好な思考でいられるか、次第で未来が変わってくると思います。

健康とは、心とカラダが共に健やかになる事が必要だと考えています。内面からの健康を視野に入れた真の健康づくりのお手伝いをします。
武井亮子
>運動を通して健康、幸せのサポートをします

運動を通して健康、幸せのサポートをします

健康とは、ココロとカラダが共に健やかになる事が必要だと考えています。運動を通して心から元気になれて、心から笑える。内面からの健康を視野に入れた「真の健康作り」を提案します。子どもから大人までの運動指導・健康活動のご提案お任せ下さい。また、個人から団体・企業まで様々な内容、プログラムをご用意しております。お仕事のご依頼・ご相談お待ちしております。